翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 23

ページ: 23

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【右丁】 用をなすの理なり故に陰といふは一身をうるをし 養ふをいふ是則 血(ち)と液(うるおひ)の事也是を天地の上にて いふときは温煖(うんたん)の元は陽にして日輪(にちりん)なり血液(けつゑき)の 元は水にして月輪(けつりん)也 骨肉(こつにく)の元は土(つち)にして地球(ちきう) の位也かくのごとくなる故に人身の上にてこれを 分(わか)つときは大に大小有り陽の元は日輪なるが故に 其大さ一回(ひとめくり)凡二百十三万二千四百十九里の余と有り水の 元は月輪にして其 大(おゝい)さ一回凡三百二十六里の余また 地球(ちきう)は骨(こつ)肉の位(くらい)にして其一回一万二千五百里と有り かくのことくなる故に大小の位を分つときは日輪は月に 【左丁】 六千四百七十三双 倍(はい)の余大にして地球(ちきう)は月に三十 九双倍大なるものなりかくのごとく陽はいたつて大なる ものにして周身(しうしん)にゐたらざる処なく血液も水の 位にして小なれども其うるおひの周身にいたら ざる処なし此陰陽を骨肉の器(うつは)にうけたもちて 用(はたらき)をなす故に地球は日輪よりは小なれとも月輪 よりははるか大なるものなりかくのごとく日月はいた つて大小なれども此地球より見る時は相 等(ひと)しく 見ゆるごとく天の一元の徳をもつて相位して 用(はたらき)をなせるものなれば人身もまた此陰陽 過不及(くわふきう)【左ルビ:すきふそく】