翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 60

ページ: 60

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【右丁】 さへすれば治したりとおもひ不養生なるときは忽 再(はね) 発(かへ)すわづかの水づかひ抔して再感(さいかん)するもの多し 是甚 微少(びせう)の事なれども障(さわり)あれば病後の養生至 て大事にすべき事を知るべし又痢病なども度数 すくなく大便常に復(ふく)したりともこれを治したりと おもふべからす別して痢病(りひよふ)は起居(たちい)動作(あるき)を心得食事 等(とう)に心得あるべし病後邪気已に去(さ)るといへども養生 不調(とゝのはす)して死する人甚多しこれなげくべきの甚 しきものにてこれらの人をたとへば糊(のり)にてかため たる器の糊のいまだかわかざるに重(おも)き物(もの)を納(い)れて器(うつは) 【左丁】 のくだけたるがこときものなり ○急に治して宜敷病又急に治して不宜(よろしからざる)病(やまひ)の事 あれとも病はすみやかに治する事をよしとおもふは一 統(とふ)の情(ぜう)なれども急(きう)に治(じ)してよき病と急に治して 不宜病とあり此急に治してよき病と云は傷寒(せうかん)時疫(じゑき) 血症(けつせ)の類(るい)是 何(いづ)れとも急に治(じ)するによくその他何れ外 より侵(おか)したる病は急に治する事をよしとすしかしな がら是もまた日数(ひかず)ありてみだりにはなりがたしまた 急に治して不宜とする病は一切 湿毒(しつどく)の類 疥癬(ひぜん)など を病たる時は必急に治する事をよしとすべからず是内