翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 70

ページ: 70

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【右丁】 是等はつとめずして自三分の寒と三分の餓に当(あた)る 故か扨初生の後(のち)に甘草(かんそう)黄連(おゝれん)紅花(こふくわ)海人草(かいにんそう)沈香(しんかう)《割書:交趾(かうち)の|宜敷処》 の五味をせんじ絹(きぬ)にて乳豆(ちまめ)をこしらへ頻(しきり)に吸(すわ)すべし 是をあまものといふ乳を付る事二日程 歴(へ)てのます べし尤二日は 定(さだま)りなれども弱手(よわて)の小児(せうに)なればはやく のます事よし尤はじめは母の乳をのまさずよく吸 こみし乳をのますべし或は臍屎(さいし)《割書:かにこゝ|といふ》のつくる時 乳(ち)を のみはじむる事もよし母(はゝ)の乳(ち)も大抵(たいてい)二日程歴ねば 出(で)ぬものにて是(これ)自然(しせん)の理也これまた乳の味よろしから されば初めはよく吸(す)ふものに吸(すは)し後小児に吸しむ然して 【左丁】 後はあまものをやめ紫円(しゑん)を二粒ヅヽ壱月又は百日の間も 用(もち)ゆ是も父母の遺毒(いどく)なとの事を委敷 考(かんがへ)はかりて これを用るに 軽重(けいぢう)あるべし尤紫円は下剤(くだしくすり)故に多(おゝ)く恐(おそ) るゝ事あれども医書に紫円(しゑん)は小児の補薬(ほやく)とありて 乳(ち)を飲(の)む間はみだりに下利(くだる)する事なし尤 米(こめ)を食する 様になればみだりに用る事を禁ずかくのごとくする 時は遺毒(いどく)胎毒を去(さ)り痘瘡も自 軽(かろ)く生長の後必 壮(そう) 実(▢つ)なるべし扨 臍(へそ)の帯(お)おさまりたる時ふしのこを付る事 よし熊胆(くまのい)をつけ或は灸(きう)をする事よろしからず ○痘瘡(はふそふ)の事