翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 88

ページ: 88

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【右丁】 其一二を挙(あげ)てしめさん先留飲の人ならば毎日の食量 を常の食の三分の一に減(げん)し背(せ)にて七 椎(ず)より十四の椎 までの左右に灸(きう)を五十 壮(そう)計(ばか)りつゝ七日ばかりする時は薬せず して留飲(りういん)を去る事 疑(うたがひ)なし食を減(げん)ずる事は留飲の去(さ)る までなすべしまた至て便秘(べんひ)する時は白豆の煮(に)しめたるを 野菜(やさい)の代(かわ)りにしその外は香の物ばかりにて他の薬を食(しよく) すべからず或(あるひ)は其時 芥子(からし)を少々 用(もち)ゆかくのごとくする事 一月ばかりなすときは何程の留飲(りういん)といへとも治するに疑(うたかひ) なし又 痰症(たんせう)なるものは天地不正の気にはかならず痰(たん)発(おこ)る 其時も食事を平日の半分に減(けん)じ勿論 菜(さい)も前のことく 【左丁】 淡薄(たんはく)【左ルビ:かろき】なるもの計りにして食を減(けん)ずるときは何程 の痰(たん)にても治するなり然れども是も痰ばかりにて他病 なき時は右の治方にてすれども他病を加る時は又それ〳〵の 仕方(しはう)あり諸病おの〳〵かねて防(ふせ)ぐの術(じゆつ)かくのごとくなれば ひろく推(おし)てこれを心得(こゝろへ)へし ○生涯 歯(は)を固(かたふ)するの術(じゆつ) 頭(かしら)は諸陽(しよよふ)の会する処にて陽気の集り易(やす)き処なり 然るに甘き味のものを多(おゝ)く食するときは陽気の好(この)む 味なる故甘味の有処へは陽気(よふき)集(あつま)る故に平日甘味をた しむ人は大かたに歯のわるきもの也されどもその甘(あま)き