伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(八・上) - 翻刻

藩翰譜(八・上) - ページ 24

ページ: 24

翻刻

【右丁】 さつて日向の国にてふせき戦はんとす又関白の御使と して奥山商人一色の何某と共に府内の城に来て義久 に対面しすみやかに戦をとゝめて殿下に伺候すへき由 のたまふ義久さらにしたかはすほとなく関白の勢鎮 西の地におしわたつて二十五万余騎を二手にわけ大和 中納言秀長山陰山陽等の勢を引率し伊東祐兵を 案内とし豊前豊後を経て日向国にむかひ関白畿 内畿外南海北陸等の勢をひきゐ筑前筑後を経て薩 摩国に攻入給ひし程に鎮西の国人等冑をぬき弓の弦 をはつし降人になつて参るもの引もきらす島津兄弟戦 【左丁】 つかれたる小勢にて多勢の敵とこゝかしこに戦ひ散々に うちなされて本国に引かへす同き五月関白の御勢薩 摩国にみたれ入て先陣すてに鹿児島におし寄たり 島津も今は防き戦ふ事かなはす義久みつから剃髪染衣 の姿となつて小童壱人召具し大平寺の御陣にある関白殿 頓て御対面ありて御気色ことによろしく大隅薩摩両国 安堵の事仰下さる義久舎弟義弘歳久家久を始として 宗徒の家子郎等皆見参に入別の仰によつて大隅《割書:七|郡》 日向《割書:二|郡》の地をわかちて兵庫頭義弘父子幷に家人伊集院 新納にそ下し給る九州二嶋こと〳〵く平均に属しけれは