伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(八・上) - 翻刻

藩翰譜(八・上) - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 信長明智かためにうたれ給ふよし秀吉の陣に聞ゆ秀吉ちつ ともつゝます毛利か使に向ひ織田殿既に逆臣の為に討れ 給ひぬかくてもなを輝元か秀吉と好み結はん事始より きく所のことくにやあらん今は又たかふ事やあるへき汝とく 帰り此よしをかたり汝か主の思んやうをきつと承て 来れ其上により返答には及ふへけれとて帰さる輝元宗徒 の人々を召集て此事を僉議す当家信長にこそ中直 らんといひけれ秀吉か為にあらす信長忽ちうたれし事ひ とへに当家の幸也一まつ本国に引かへし世のなりゆきを御 覧すへうもや侍らんと皆一同に申ける小早川左衛門督 【左丁】 是を聞て隆景か存する所人々の議に同しからす抑 本朝の兵革しきりにうこきてこゝに百余年天下の乱 既にきはまりぬ世また太平に属すへき期やゝ近きに あり此時にあたつてみつから天下の権をにきり海内の 乱をはらふ人なとなかるへき此年頃かの秀吉のふるまひを つたへ聞にその事もし此人にやありぬへきされは此度信長か 死せし事秀吉か身にとつてはふかきわさはひには似たれ ともこれしかしなから天下此人に帰しぬへき時すてに来 りぬと覚ゆる也ひろく此人のふるまひを論する迄も 侍らす今両家よしみ既にならんす時にのそみてたゝ