翻刻
には水にて一丸を磨(ま)【左ルビ:とき】し服(ふく)す或は吐下(とげ)して
愈(いゆ)癰疽(ようそ)背(せなか)に発(はつ)し疔(てう)腫楊(しゆよう)梅瘡(ばいさう)等一切の悪瘡(あくさう)
風疹(ふうちん)赤遊(せきゆう)とて赤く村〳〵に色(いろ)とり又 痔瘡(ぢさう)に
水或は酒にて磨(ま)【左ルビ:とき】して日々数度ぬるべし
陰毒(いんどく)陽毒(ようどく)の温疫(うんえき)傷寒(しようかん)にて狂乱(けうらん)し喉痺(こうひ)喉(こう)
風(ふう)は薄荷(はつか)の絞(しほ)り汁(しる)に三匕(みさじ)を水に加へ服す
心気(しんき)痛(いたみ)其外の積気(しやくき)には酒にて服す
泄瀉(せつしや)下利(けり)霍乱(くわくらん)絞腸沙(かうちようさ)とて痛(いたみ)つよくしぼり下
るには薄荷(はつか)湯にて下す
中風(ちうふう)中気(ちうき)口(くち)眼(まなこ)のいかみ五 癪(てん)五 癇(かん)鬼邪(きじや)とて
物に逢(あ)ひ或は物つき筋(すじ)骨(ほね)引つり痛に暖
酒にて用 自縊(くびくゝり)溺水(できすい)鬼迷(きまい)とて物にまよはされ
死たるもの心頭(むなさき)猶あたゝかなるは水にて服す
傳尸(でんし)労瘵(らうさい)は水にて服し悪物(あくもつ)虫積(むししやく)を下す
久近(きうきん)ともに瘧疾(きやくしつ)発(はつ)せんとする時は東流(とうりう)【左ルビ:ひかしにながるゝ】水(すい)に
て桃(もゝの)の枝(えだ)を煎し服す