翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

砦艸 - 翻刻

砦艸 - ページ 29

ページ: 29

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らひ其跡に多く灸(きう)して狗牙(いぬのきば)の毒を焼(やき)尽(つく)し 其後 解毒(げどく)丸を用ゆへし灸(きう)しなから赤小豆(あづき)油(あぶら) あげ魚(うを)鳥(とり)餅(もち)などあふら深き毒食(どくじき)を一切残らす 其日より喰ふ時は再発(さいほつ)の患(うれひ)なし但 灸(きう)はいぼふ 様にして膿(うみ)汁(しる)出るを以 良(よし)とすはやく愈(いゆ)るは おそるゝ所也いぼはぬは熱湯(あつきゆ)にて洗(あらひ)或は小刀(こかたな)にて 灸痕(きうのあと)をかゞげおとすへし是非(ぜひ)にいぼはする策(はかりこと)を なすなり蛇傷(じやしよう)も紫金丹(しきんたん)を用ゆへし紐(ひも)にて つよくむすび切(きる)べし毒気(どくき)の上にのぼら ん事を押(おさ)ゆるためなり紐(ひも)は袴(はかま)のくゝり ほどの物よし鎧(よろひ)を着(ちやく)して馬上(ばしやう)せんには 下散(げさん)をくゝらされば馬(むま)の高むらつきたる 時 居木(なぎ)の間に草(くさ)摺(すり)はさまる時は落馬(らくば) するなり是非(ぜひ)に用意(ようい)なければ叶(かな)はぬ事 なり下散(げさん)のくゝり様は蚊帳(かちやう)の紐(ひも)を昼(ひる)の間は 邪魔(じやま)になるとて巻(まき)あげおける時のごとくす