翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

砦艸 - 翻刻

砦艸 - ページ 30

ページ: 30

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る也おり立たる時 片端(かたはし)を引ぬればすぐに 下散(げさん)の垂(たる)るやうにするなり此 紐(ひも)は何(いづ)かたへ なりとも結付(むすびつけ)て貯(たくは)ふべし又 大便(だいべん)せんとき 草摺(くさずり)をくゝる事 乗馬(じやうめ)の時のごとくすべし 蛇傷(じやしやう)の妙薬(めうやく)は乾柿(つるしかき)を酢(す)に和(くわ)しぬるべし乾柿 は寺院(じゐん)へ乞(こふ)時は貯(たくはへ)有べし若(もし)なくば樹上(きのうへ)の青柿(あをかき)を くたき塗(ぬる)又 渋(しぶ)もぬりてよしと雖(いへども)乾柿を酢(す)にて傳(つけ) たるには劣(をと)れり又 口薬(くすり)を疵口(きづくち)に置(をき)て火をうつしたつ べし焼切(やききる)ため也口薬なくは炭火(すみのひ)を直(すぐ)に推(おし)つくるも よし又 赤蛙(あかがひる)を丸のまゝ黒焼(くろやき)にして胡麻油(ごまのあぶら)にて傳(つけ)る 又 煙艸(たばこ)のやにをつける又 蕺菜(どくたみ)をもみつける又 一角【左ルビ:うにこをる】 を壱分ほど呑(のみ)て白 沫(あわ)を吐(と)し白菫(しろすみれ)根を水に摺(すり) 汁(しる)を傳(つく)るの類は其方多しといへとも乾柿(つるしがき)の方 に勝(まさ)れる事なし珊瑚膏(さんごかう)と名(なづ)く 【上部欄外】 気絶 【本文】 艾灸(もぐさ)は多く貯(たくは)ふへし第一 気絶(きぜつ)に神闕(ほぞ)又其下 三寸 関元(くわんけん)臍(ほぞ)の左右 天枢(てんすう)《割書:俗にほそから|みといふ》に灸(きう)すべし手