翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

砦艸 - 翻刻

砦艸 - ページ 34

ページ: 34

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いへり箭鏃(やのね)の骨(ほね)に入て動(うごか)す事もならぬは巴豆(はつ) 微炒(びしよう)【左ルビ:すこしくいる】して蜣蜋《割書:蜣蜋を蟷切(かまきり)に|かへたる方もあり 》と同(おなしく)搗(つき)てぬれは暫(しばらく) ありて痛(いたみ)退(しりそき)て必(かならず)痒(かゆみ)出る夫(それ)を忍(しのび)て居(ゐ)ると極(きは)めて 痒(かゆみ)つよく忍(しのび)かぬる時 撼動(かんどう)して是を抜(ぬく)跡(あと)は金瘡(きんさう)の 手当(てあて)にてよし箭鏃(やのね)肉(にく)に入たるは螻蛄(けら)汁(しる)にして 上に滴(したゝ)る事三五度して自(をのつから)出る又 杏仁(きようにん)をつき 傳(つげ)又 瞿麦(なでしこ)末(まつ)して酒(さけ)にて服(ふく)す何れに隠(かくれ)たる所 胸隔(けうかく)咽喉(いんこう)の骨(ほね)もぬくるといふ予(よ)未試(いまだこゝろみす)蛮(ばん)人 の毒箭(どくや)は肉(にく)をゑぐり去(さる)より外(ほか)有まし松前(まつまへ) の人の語(かたる)に箭(や)にあたりたる犬(いぬ)は三はねせぬ 間に倒(たふ)るとなり左(さ)あれは薬(くすり)よ医師(いし)よと いふ間には其 毒(どく)一 身(しん)にまはり得(え)む可_レ恐(おそる)也 【上部欄外】 備急 【本文】 備急円(びきうゑん) 大 食傷(しよくしよう)大 霍乱(くわくらん)の妙薬 俄(にはか)に腹痛(ふくつう)  はけしく気絶(きぜつ)したるに用ゆへし上にあらん  は即(すなは)吐(と)し下にあらんは下すなり又 数日(すじつ)馬上  にて風にあたる時は風眼(ふうがん)を病(やむ)事有 痛(いたみ)強(つよき)に