翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

砦艸 - 翻刻

砦艸 - ページ 37

ページ: 37

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鎧(よろひ)には下散(げさん)のくつろきにくさりなと仕付たる製(せい) あれども着悪(きにく)きもの也俗に脉(みやく)所を切れは凶と 云事あり予 臑(じゆ)内の小疵(こきず)にて卒死(そつし)せるは数人見 たり小手はかならすうち廻に製(せい)すへきなり 【上部欄外】 眩暈 【本文】 着具(ちやくぐ)して働(はたらく)ときは気(き)逆(ぎやく)上して眩(めまい)するもの也故に 兜(かぶと)の眉ひさしのふく輪(りん)は金銀を不好 赤銅(しやくどう)などに するは眩(めまい)せし時の損(そん)なれはなり又見切にも夕照(ゆふひ) 朝暉(あさひ)なとにはあしきと也如斯時用るには辰砂益(しんしやえき) 元散(げんさん)よしといへり其方 滑石(くわつせき)《割書:六匁|》 甘草(かんさう) 辰砂(しんしや)《割書:右一両|》 右 細末(さいまつ)して水服すと見ゆれど是は三 黄湯(わうたう)といふ もの猶更まされり三黄湯方 黄芩(わうごん)《割書:大|》黄連(わうれん)《割書:中|》 大黄(たいわう)《割書:小|》にして散服(さんふく)するもよしふり出して用 るは猶よろし金瘡(きんさう)血暈(けつぐん)発熱(ほつねつ)狂乱(けうらん)或(あるひは)吐血(とけつ)眼目(がんもく)赤(あかく) 痛(いたみ)風眼(ふうかん)頭痛(づつう)諸卒病(しよそつひよう)卒倒(そつたう)或は小児 驚風(きようふう)婦人 血(ち)の 道に用てよし煎服(せんふく)するは本法也婦人 血(ち)逆(のぼせ)乱心(らんしん)には 常(つね)に用る所にして扁鵲(へんじやく)の火齊湯(くわせいたう)と云は此薬也と云