翻刻
眼(まなこ)をやぶり開(ひらき)かたきに一匁をかみてぬる《割書:一ニ水にてとき|てつけると有》
赤白 痢(り)に一匁飯のとり湯にて用ゆ
蛇傷(じやしよう)【左ルビ:へひくひ】虎傷(こしよう)に酒にて一匁を用ゆ餘(よ)はかみて用ゆ
蠱毒(こどく)に逢(あは)んと思ふ時先一匁を服(ふく)す毒(どく)に遭(あふ)て
も返すなり
喉風(こうふう)喉痺(こうひ)に一匁 塩湯(しほゆ)にて用ゆ
心気(しんき)疼痛(いたむ)に二匁 見合(みやはせ)に粉(こ)にして温酒(おんしゆ)にて
用ゆ又 嚼(かみ)て酒にて下すもよし
無名(むめい)の腫毒(しゆどく)或は癰疽(ようそ)等(とう)の疼(いたみ)不_レ止に一二匁細に
して塗(ぬ)る又 醋(す)に五分を加へ用ゆ
下血(げけつ)に四物湯(しもつたう)にて五分を加へ用ゆ
杖傷(ちよしよう)或は刃傷(じんしよう)の瘀血(おけつ)に疵(きず)の大さに嚼(かみ)て傅(つく)る
又 杖(つえ)を行(おこな)はんとする時に先一匁を服(ふく)せは血(ち)のほ
り心(しん)に衝(つ)かす杖(つえ)後(ご)はしば〳〵用ゆへし
《割書:婦人 赤白(りやくひやく)帯下(たいか)に一匁 研(くたき)温酒にて下す|婦人 産後(さんご)敗血(はいけつ)の疼(いたみ)に一匁又は五分 艾湯(もぐさゆ)又酒にて用又 嚼(かみ)てもよし》
《割書:小児 痘瘡(とうさう)に一匁 蜜水(みつすい)瀼熱(じようねつ)し服(ふく)す|婦人 崩漏(はうろう)に研末(けんまつ)して酒或は飯のとり湯にて用ゆ》