翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

砦艸 - 翻刻

砦艸 - ページ 47

ページ: 47

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人 勝利(しようり)なき事世々の史籍(しせき)に鑑(かんが)むへし薬食(やくしよく)と もに上下となく少の物も分ちあたへて共に労(らう) 苦(く)を同しくするを良将とはいふなり呉子(ごし)は 【上部欄外】 癰 【本文】 卒(そつ)の腫物(しゆもつ)を吸(すふ)て膿(うみ)をとりし事あり度々 膿(うみ)を吸(す)ひ腐(ふ)【左ルビ:くされ】肉(にく)をねふる時は至てはやく活する 事 膏薬(かうやく)よりも速(すみやか)なり人の死力(しりよく)を尽(つく)さし めんは常(つね)に厚(あつ)くいたはる所にこそ別(べつ)して病を 憐(あはれ)むへきなり癰(よう)の妙薬は田螺(たにし)と蕎麦粉(そばこ)と をおしませ腫物(しゆもつ)の口に入る時々取かゆれは腐肉(ふにく) 其度々に去なり 【上部欄外】 瘧 【本文】 湿気(しつき)にあたり瘧(ぎやく)の発(はつ)する事有うひ瘧(きやく)の外 は少もかるくならは両手の指(ゆび)の股(また)より少々血を 取へし針(はり)もなくは小刀(こかたな)の尖(とかり)にて皮(かは)を突(つき)切る 紙(かみ)にて拭(のごふ)ほどには不及かすかに血出れは忘(わす)る也 左右にて八所なれは是を八関(はつくわん)といふまた脊(せ)に 大推(たいずい)とてえりを伏(ふ)すれは大 骨(ほね)あらはるその