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【右頁】
_レ可_二 一 日(しつも)欠(かく)_一能 養(やしなひ)_レ己(おのれ)能 傷(やふり)_レ己(おのれ)ヲ能(よく)其 節(せつ)を守(もま)るときは能(よく)其身
を養(やしな)ひ其 寿(しゆ)を保(たも)つ其節を失(うしな)ふ時はよく其身を傷(やぶ)り其命
を害(かひ)す■【具ヵ】 穀肉(こくにく)果菜(くはさい)品多き挙(あげ)て記(き)すべからす此(これ)は毒(とく)此は
薬(くすり)此は好(よし)此は悪(あし)と其物を指(さし)て此(これ)を択(えら)ひこれを忌(いむ)へき物には非す
其 性質(せいしつ)の好嫌(すききらひ)上 戸(こ)下 戸(こ)人毎に異(ことな)り其 好(この)む所は其人の口服(こうふく)に
宜(よろし)き所のものはこれを飲食(いんしよく)して害(がい)をなさす其 嫌所(きらふところ)は其人
の口服(こうふく)に忌(い)む所の物はこれを飲食すれは必 害(かい)をなす其 好(この)む処
のものも其口服の欲(よく)を縦(ほしいまゝ)にして節(せつ)を失(うしな)ふ時は終に四百四 種(しゆ)
病となつて非命に死(し)するもの鮮(すくな)からす飲食(いんしよく)最(もつとも)小児之(せうにの)時(とき)を
【左頁】
戒(いまし)むへし乳児(にうじ)もと無知(むち)にていまだ美食(びしよく)の味(あぢ)をしらず稍(や)長(ちやう)じて
乳(ち)と飯(はん)とをもつて育(そたて)れは乳汁(にうじう)にて飯(はん)を化(くわ)し脾胃(ひい)自(おのづから)健(すこやか)なり
小児 固(もとより)形躯(けいく)臑(やわらか)にして脾胃(ひい)脆(もろ)し豆(まめ)瓠(かん)■(へう)の類(るい)を食(くふ)時は仕(くわ)せず
して《振り仮名:清穀|せいこく|こなれす》す父母 撫育(ふいく)の道(にち)にくらく唯(たゝ)姑息(こそく)の愛(あい)に溺(おぼれ)菓子(くわし)
砂糖(さとう)餻(もち)饍(だんご)饅頭(まんちう)果物(くだもの)の美味(びみ)を与(あた)ふ美味(びみ)を覚(おぼ)へて饕(むさぼつ)て止(や)まず
父母或は禁(きん)じて与(あた)へざれば意(い)に逆(さか)ふて怒(いかり)啼(なく)是日々の習(なら)ひと
なり脾胃(ひい)虚損(きよそん)して種(しゆ)々の病(やまい)となる最初(さいしよ)より禁(きん)じ与(あたへ)ざれは
是(これ)も遂(つひ)に習(ならひ)となるなり孟母(まうぼ)三 遷(せん)の教(おしへ)に従(したか)ふて姑息(こそく)の愛(あい)を
慎(つゝし)むべし孟子(まうし)曰 飲食(いんしい)之人 則(すなはち)人 賤(いやしんず)_レ之(これを)矣孔子曰 志(こゝろさして)_レ道ニ