翻刻
恥(はつる)_二悪(あく)-衣(い)悪(あく)-食(しよくを)_一者 ̄ハ未(いまた)_レ足(たら)_二与(ともに)-議(ぎするに)_一也 道(みち)とは聖人(せいじん)君子(くんし)の道君子とは
君(きみ)に忠(ちう)に父母に孝(かう)に兄弟(けいてい)に友(いう)に妻子(さいし)に慈(じ)に朋友(ほういう)に信(しん)に人に仁(じん)
愛(あい)なる志(こゝろざし)とは此君子の道を行(おこなは)んと志(こゝろざ)すものは此 行(おこなひ)を勉(つと)めざる
事をはぢて悪衣(あくい)悪食(あくしよく)をは恥(はぢ)さるなり飲食(いんしよく)口服(こうふく)の欲(よく)を縦(ほしいまゝ)に
する事をたのしむものをば君子はこれを賤(いや)しめたまふなり悪(あく)
衣(い)悪食(あくしよく)を恥(はづ)るものは富貴(ふうきう)を羨(うらや)むものなり富貴(ふうき)をうらやむ
ものはいまだ君子の道(みち)を与(とも)に相(あい)議論(ぎろん)するに足(た)らぬと其人の志(こゝろざし)
の専(もつは)らならざるを卑(いや)しみたまふなり孟子曰五十者 可(へし)_二以(もつて)
衣(え)_レ帛(はく)食(くらふ)_一_レ肉(にくを)と人五十以上に及へは血気(けつき)衰(おとろ)へて《振り仮名:膏液|こうえき|あぶら》薄(うす)し皮(ひ)
膚(ふ)枯(かれ)て腸(ちやうい)燥(かは)く肉を食(くらは)されば腸胃 潤(うる)はず帛(はく)を衣(き)ざれば
膚(はだへ)温(あたゝ)かならず老人は時々肉を食て腸胃を滋(うるほ)すべし少壮の人
は血気 強(つよ)くして膏液(こうえき)多し皮膚(ひふ)厚(あつ)くして腸胃(ちやうい)潤(うるほ)ふ蔬食菜(そしいさい)
羹(かう)を飯(くらふ)べし大率(おほむね)少年(せうねん)の人は美食を饕(むさぼ)り糲食(れいしよく)を斁(いと)ふ糲食
なれば少(すくな)く食ひ美食なれは多く食ふ朝(あした)に二椀(わん)午(ひる)に五椀 夕(ゆふべ)に
四椀三度の食のいまだ化(くわ)せざるに菓子饅頭(まんちう)餻(もち)■(だんご)脾胃(ひい)充(じう)
塞(そく)して病をなす三度の外の飲食(いんしよく)は何によらず禁(きん)ずべし脾胃(ひい)
虚損(きよそん)して種(しゆ)々の病をなす孔子(こうし)者(は)食(しの)饐(■■して)而 餲(あいし)魚(うをの)餒而(ちして)肉(にくの)敗(やふれたるは)
不_レ食 色悪(いろのあしき)不_レ食 臭悪(かのあしき)不_レ食 失(うしなへる)_レ飪(にんを)不_レ食 不(ならさるは)_レ時(とき)不_レ食 割(■り■)不_レ