翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

精養 - 翻刻

精養 - ページ 15

ページ: 15

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も皆同し《割書:蚕(かいこ)ぬけかはり巣(す)をつくりて蝶(てふ)となり諸(もろ〳〵)の毛虫(けむし)も同じ蛇(へび)|もぬけかわり魚はこけかはり海老を見てしるべし孑孑(ぼうふり)》 《割書:化(くわ)して蚊(か)となる其|両三種をこゝにとく》無心(むしん)の木といへども初め種(たね)より生じて 年を経(へ)て大木となる是(これ)真(しん)より年々 成木(せいぼく)して皮(かわ)は 年々さる也されば親木の肉はいつかさり尽(つく)し実生(みしやう)の 時と変化(へんげ)す人 産(うま)るゝ時の骨肉年々成長して毛(け) 歯(は)も抜かはり皮肉(ひにく)も垢(あか)となり小児大人となればこれ 生るゝ時の骸(からだ)はぬぎ捨(すて)るなりされば親より受(うけ)る骸は ぬぎすてる精気(せいき)は親より譲(ゆづ)り受て見るに形(かたち)なし是 則天地の間に有心(うしん)無心(むしん)変化(へんげ)の理なり然(しか)れば癩(らい) 病 元(もと)病(やまひ)にして悪血(あくち)悪 肉(にく)吐下(とけ)して其病毒をさり 食(しよく)をもて体を補(おぎな)ふときは全(まつた)き人となる○唖(おし)聾(つんぼ)といへ ども不具(かたわ)にあらず病毒のため耳(みゝ)舌(した)不仁(ふじん)也小児 体(たい) 毒のため耳(みゝ)舌(した)《振り仮名:不_レ通|つうせず》唖といへども声(こゑ)あり聞(きか)ざる故いふこと をしらす然(しか)るを耳(みゝ)聞(きこ)ゆるは畜類(ちくるい)に近(ちか)し抔(など)といふこれ 毒 薄(うす)くして舌道(ぜつどう)不仁の症あるひは潤環(しゆんくわん)せざる故に痀(せ) 瘻(むし)となり病毒 強(つよ)くして虫(むし)を生じ○癲癇(てんかん)となり皆 毒のため種々(さま〴〵)の病を生ず此症は胃中の悪気(あくき)上 衝(しやう)して気 絶(ぜつ)す上気 下(くだ)る時は自然と生(せう)気となる