翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

精養 - 翻刻

精養 - ページ 19

ページ: 19

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下す時は則(すなはち)治す是其 下(くだ)るべき病毒をさる故なり ○反胃(かく|ほんい)此病は胃中食の納(おさま)るべき処に毒あるが 故吐す然るを留(とめ)んと療する故に不治(なほらず)是 吐剤(とざい)を以 其毒を吐捨(はきすて)る時は食の納る事を得(う)る○眼病(がんびやう) 種々(さま〳〵)名(な)づく此病は胃中より発(はつ)し眼(まなこ)に熱気(ねつき)生(しやう)ず る故に冷薬(れいやく)をもて療治し一旦(いつたん)の効(かう)を得る或は眼に 針(はり)を打(うつ)の療あり危(あやう)き事なり元胃中より発して 眼病(かんひやう)となる故に食(しよく)の過(すぎ)たる時 翌朝(よくちやう)に至りて目やに を生す胃中の毒 登(のぼ)る証(しるし)也いかなる眼病といへども 胃中の毒を下し吐剤(とさい)をもて毒をさり眼(め)のくもりを さる時は眼気(がんき)を盛(さかん)にし則 明(あきら)かにすさて老人(らうじん)の病又 大病の人あり下剤を用ゆる時は其 体(たい)労(つか)れたるに よりて死(し)すると思(おも)ふ其(その)労(つか)れたるは病毒のためならず や前(まへ)にも説(とく)如く腹中にて病毒の消(きゆ)るといふ事なし 又小便より病 取(と)れることゝ思ふものあり重(おも)き病の小 便よりとれべきや吐下より外(ほか)毒(どく)を去(さり)がたし毒 滅(めつ)す れば其体の精気(せいき)を得(う)る世人 能々(よく〳〵)此 理(り)を弁(わきま)ふべし 病人有て死(し)病と覚悟(かくご)し薬も呑(のま)ず食もくわず