翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

精養 - 翻刻

精養 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

本末(ほんまつ)二 章(せう)を闕略(けつりやく)して猶(なを)病を去り 気発(きはつ)をたてゝ病者(ひよふしや)を介育(かいいく)する功業(かふけふ) もあらば《割書:予》か此書にのする所の補助(ほちよ) にもならんかと後(のち)の高識(かふしき)の君子(くんし) を俟(ま)つのみ          元玄堂主人述    治療(ぢりやう)と養生(ようしやう)の道(みち)を説(とく) 人 貴(たつと)きも賤(いや)しきも遁(のが)れがたきは病(やまひ)なり、士農工商(しのうこうせう)其(その) 外(ほか)遊民(ゆうみん)に至(いた)るまで、無病ならざれば其 勤(つと)め其 業(わざ)をなす こと能(あた)はず、天に不時(ふじ)の風雲(ふううん)あれば人に病の患(うれひ)あり、 今世に医道(いどう)を行(おこな)ふは甚(はなはだ)行(おこな)ひがたきものと心得、多く 病人を治療しあるひは医書に眼(まなこ)を曝(さら)し、又は病人を 多く殺(ころ)さゞれば医道に妙(みやう)を得ぬものと、愚人(ぐにん)思(おも)ふは 理(り)のやうなれど天理と人事(じんじ)を知らざるなり、如何(いかん)と なれば医書の源たる、傷寒論(しようかんろん)漢(かん)の張仲景(ちやうちうけい)の説処(とくところ)