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翻刻
大坂
西照庵庭景【横書】
西照庵(さいしやうあん)は月江寺(げつかうじ)の裏門(うらもん)の西(にしに)
に当(あたり)りて浪花(ろうくは)に追而(おいて)名高(なだかき)
貨食家(りやうりや)なり座敷(ざしき)より
向(むか)ふを眺望(のそめは)は浪花(なには)の市町(まち〳〵)
より西海(さいかい)まで見へわたり
絶景(ぜつけい)なりされば夕陽(せきやう)殊(こと)
さら美観(びくわん)なれば西照(さいやう)【「し」脱ヵ】の
名を蒙(かうふむ)らするものなるべ
し庭中(ていちう)林泉席上(りんせんのせきしやう)の普(ふ)
請(しん)風流(ふうりう)にして所謂(いわゆる)
京師(けいし)の丸(まる)山に彷彿(はうほつ)たり
皇都春泉堂鐫
【朱印あり】