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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Smith-Lesouëf Japonais 141 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Smith-Lesouëf Japonais 141 - ページ 114

ページ: 114

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永代 日出 宝鏡 【右題下部】 大三十日(おゝミソカ)ふだんわすれぬ物ならば  しのうこうしやうとふせうはない よきことがいつもあるぞとおもふなよ  夏あつければ冬のさむさよ 一もんや二もんはなにとおもふなよ  あみだもぜにでひかる世の中 世の人はたゞはたらくにしくはなし  なかるゝ水のくさらぬを見よ ふめたゝらたゝらふめ〳〵たゝら  せいさへだせば金はわさもの 【上段】 金銭(きんぜに)  銭かねは神ほとけのやうに思ひ      あだにつかへばばちあたると心へ      すこしもあだにつかふ事なかれ 着物(きもの)  きものはせんたく物をよしと思ふべし      よき物をきれば◎つかう      はしめなり長そてはへつ也 諸道具(しよだうぐ) 身ぶんさうおうのものかよし店の      だうぐはかざるべし其外はまに      さへあへばしんぼうすべし 家宅(かたく)  あまり広きはあしせまきを徳      とす家相よき家に住べしあしければ      わさはひをまねく丑寅の井戸あしし 用心(ようじん)  火の元第一しまりはしやうふに      するがよしあんまは買て徳なり      そうかは買てそんなり 女房(によぼう)  かゝにはまかれるがよしすいふん大      事にかくべしあしき事あらば      いゝきかすべしいふ事かかねばさるべし 命(いのち)   千年も万年も生どふしと      思ふへし死するといふ事思ふ      べからず金銀たまらぬなり 堪忍(かんにん)  できぬかんにんはせぬがよしかん      にんしすぎるとなんきおこるなり      いゝたい事はしあんしてはやくいふべし 遊芸(ゆふげい)  おぼへる事無用もし覚るならば      下手がよし上手になるべからず      ゆふげいあかれば身上さかる也 不実(ふじつ)   ものゝ相場の勝負すべて山事      そんのはしなりとかく正直が徳なり      又いやな事は早く断いふが徳なり 【下段】 喰物(くいもの)  けんやく第一なれとも喰物は下人も      主人も同じやうにすへし上よく下      あしければ家内和順せずそんなり さけ   呑事無用なりもし呑ならば      酒にのまれぬやうにのむべししかし      昼のうちはのむべからず 桶(おけ)るい 桶のるいあるひは風呂などは直      だん高いのを用ゆへし安いのは      くさりはやく大そんなり 印判(いんばん)  古印ばん又は性にあはぬ判もつべ      からず大にそんふうたつなり      名のりを正してもつべし 心得(こゝろへ)  人は一切何事もたよりにおもふべ      からず我身より外身かたなしと      思ふべしとかく銭かねをたよりとすべし 下人(げにん)   召つかいの者はが手足と思ふべし我と      下人と同じやうに身をはたらくへし下人      のみつかいわか身は楽すべからすそんなり 《割書:おなごし|でつち》  下女はふきりやうのをつかふべし 下女   あるじもかゝもしんぱいすくなし 丁児   でつちは小せにを気を付へし 色欲(しきよく)  いろ事第一つゝしむべし売女は      ひへのうれひあり下女をつまめば      金のむしん有何事もみなそん也 商売(しやうばい) 坂に車をおすと心得ゆたんなく正      路にはたらくべし其内朝は早くおきるべし      譬ば一日に五分ツヽちがへば一月に十五匁の違 一年に百八十目の徳用に是に利一分半をかへる時は一年に 二百五匁の徳用五年に一〆五百目徳用十年に五〆目徳用 廿年に廿五〆徳用丗ケ年に百〆目徳用也随分せいだしはたらくべし