翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 10

ページ: 10

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【右側】 の形にして毛なく物を負申候て水の底ヲ行自由に水を走ル物御座候ひ つしと申物は大犬の程にして毛白きを綿羊と申是を衣服に拵 申黒きを山羊と申候道中にて或は在所にて御座候諸人集り諸品ヲ 商売仕候を見物仕候大清国十五省内にて南京第一土地宜男女の 風俗言語其外諸品共に御座候て此国を上と皆仕候同所に金山寺 と申寺海島に御座候て景色宜敷高官の人遊山仕候由申候寧 波と申所に補陀山と申山へ観音御座候よし信心にて参詣仕候 趣□賑はひの観音を拝し申候よし承候皇帝は北京に御座候由是は 十五省の内にて繁昌の土地のよし甚寒国にて極寒之節は 川も氷にてとち其上を牛馬通り申候由承申候韃靼(タツタン)人大明を□ 世の名を大清と申改候事は拾ヶ年に成申候由只今年号康煕(コウキ)と申候 東宮誕生の節又は婚姻の時天下の万民に恩恵を施し軽罪 【左側】 の輩出牢赦免ン御座候由承候三ヶ年に壱度書生を考試御座候□ 官に任せられ候よし文官武官わかち御座候進士と申せは文官の様に 承候門に進士と申額を掛申候も見申候山東と申所は孔子の廟所 御座候由末孫于今おいて一県の恩賜(ヲセウ)有て預の高官に任シおられ候よし 承□□今暹羅大清に属し三ヶ年に壱度進貢仕候之由東京(トンキン)迄 交趾(コウチ)は今モ争戦(サウセン)仕候由鮫は東京に御座候を唐人調へ日本に 持渡り申候此国に日本町と申所古しへ日本人多く居住仕候て 商売を仕候由只今において其子孫も御座候て衣服も日本之通り 拵脇さしをさし髪長く仕候由承候伽羅は交趾より出申候此 土地のひきく人家の通ひも常にふねにて通路仕候咬留吧(ジヤガタラ)と申国 は阿蘭陀いつとなくうばひ取申候此所ゟおらんだ□□船を拵日本 へ商売に参候由珊瑚珠丁子沈香此国ゟ出申候□□□□□□よろしく