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コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 13

ページ: 13

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【右側】 相見へ申候物御座候間見失ひ不申様仕候処段々近寄候得ば唐船□ 相見え候間船を寄助くれ候様に申候得は言葉通不申候合点致さず 候故仕形を仕見せ申候得は唐船ゟ綱を投出し申候間其綱に取付キ 私共六人ノ者共不残唐船え乗移り申候其節船中に有合之米 拾弐三俵衣類脇さし鍋釜まて唐船え積乗せ乗船は 捨置申候唐船頭念比に致介抱船中にさし置申候船は広東 舟に由□候北東の様に走せ申候得共風向イはかとり不申同十二月 二日三日比何方共なく地方え着申候其島家も御座候へは猟師等 も見へ申候それゟ其所出船致又五六里程も乗出シ賊(ソク)船行合 候故唐人共殊の外さわき鉄鉋なとに玉薬を込用心致体に 相見へ内賊船近寄に付て鉄鉋を打放彼是いたし元の所に乗 戻候儀も一両度御座候尤順風にて乗出シ申ても又風変り乗戻シ 【左側】 候儀も度々にて当巳ノ四月まて罷在候所同十四日大風に逢綱を吹切り 唐船沖の方へ流出候故唐人共殊の外さわき申候私共も用心仕 若破船仕候はゝ板に成共取つき助り可申と心掛候内無程淵へ乗上 舟ヲもみくづし大波打掛一船の者共不残水に溺(ヲボレ)申候私儀は 帆柱共に流寄磯端へゆり揚られ候得共風恐しく砂を吹立目 口へ吹入又は帆にあたり難儀に候ゆへ其夜は地高キ所へ木陰 に臥り申候処翌朝は其所へ存命の唐人共参集り私共四人 家居是あり所へ召連さし置其已後唐人共連立磯辺え参 溺死の者共又は諸道具等も尋申其節水主長吉が死骸 は流寄り候間取上小高キ処へうづめ申候衣類着変は少く 取揚候得共同儀右衛門死骸は相見へ申さず候其節唐人も 三拾人程相果申候様見及申候私□を助候船頭はつゝかなく罷