翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 4

ページ: 4

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【右側】 下ヶ申候女の風俗は今日事由申候歯を不染して眉を立おき耳に 乙ヶ様成物を掛ヶ申候髪を結簪をさし衣服も男着仕候衣形袴 を着し帯をむすび其上にも衣形の様成もの拵なかく御座候ヲ 着し下にも裙と申物を着仕候いつれも衣賞に色鳥の文 を縫美をつくし申候由承り候すへて足を木綿にてつゝみ 鞋をはき申候足の程三四寸にして先ほそく歩行の程危 相見申候女子七八歳の時より足をつゝみ成長仕候ても肥大 不成様仕候由申候路途に歩行仕ず輿の様成物に乗り申候 形は三四尺四方程にして内に腰掛居申体に仕四方を紗 なと窓絹にて張り棒を弐ツとおして其棒に木を結付両人にて かき申候高位の官人出行の時は供を多ク召連行列 【左側】 にて通り申候或時途中にて行逢御座候之処先に歩行立のもの弐 拾人程無刀にて黒き衣服を着し其内五六人しばり縄大 団扇の様成物を持三四人又半弓ヲ持矢を後へ下ヶ其後ゟ輿を 四人にてかき輿の廻りに人を多く付添申候其内には刀をはき 候ものも相見へ其跡跡ゟ拾五六人馬に乗り通り申候是は能キ 衣服を着しいつれも刀をさし笠を着し都合上下六七拾人程に相 見へ申候鑓の様成ル物は持せ不申惣して日本の武士のことくに きわよく相見へ不申候国主の城を間遠く見申候処に大概 日本の城の様に相見へ申候得共巨きく御座候其中に殿守の 様にたかく相見へ候に付相尋申候処塔と申文字を書言葉 にてたうとおしゑ申候外囲も石にて壁塀を拵所々に発夾(イシメヤ) を構へ五六町程の間小楼を拵是を以炮台と申候外囲ノ内に