翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 7

ページ: 7

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【右側】 遷化以後廿ヶ年程に成申候由承候惣て寺中は墳墓相見へ申さず■墳墓 は山野に御座候其致様広さを壱間四方程に石ヲ敷廻りを高く仕其中に 高サ壱弐尺幅も壱尺ほとの石を立それに銘を彫付或獅子を石にて刻み 南方にすへた墓も御座候甚丁寧に相見へ申候又は土を高く築置墓 も御座候春秋の二季には祭礼をなし申候由承候又或時観音山と申 山へ観音御座候に参旨仕候景色よろしく広東の城下町屋□も も不残相見え候□山上に海鎮楼(カイチンロウ)と申て五階に作り立候高楼有り 上階□関帝の高像を安 置(チ)致候町中も所々に関帝社廟所御 座候関帝は則三国の時の関許にて御座候由申候社は日本之新 社の様拵上は瓦葺柱に■草の彫物を致下は石畳を敷社内□ 絵馬の様な額を掛申候文字一誠有感又は文武聖神ヶ様成意味 乃(カヨ■)文字を書申候神前に卓を置香炉花瓶そなへ申候唐人□ 【左側】 仕候様子は立て手を拱き座して頭を□に付ヶ三拝仕候社外唐人居□ □□吉凶を占申体に相見申候五月十三日関帝の生日の由にて祭礼ヲ なし神前に菓子を品々かさり膳をそなへ猪も台に居也是もそなへ 夜は社内に夥敷灯篭をとほし其灯篭に色〳〵の文字を出し 花草のもやうをすかし巧をつくし三日の間かね太鼓ふへちやんめらの類 の鳴を調和し門前に舞台を高く構へ其上にて狂言を仕候朝廷 の儀式をなし相互に問答談笑仕或歌に鳴物を和し又は男女遊 たわむれおなし見物の諸人歓喜感傷の体に相見へ申候其品言語 に相通し申さず候得共珍敷見物仕候広東は古しへの越国の由承 候大 清(チン)国拾五せひの内の広東も其一 省(セイ)のよしに御座候尤広 東十府九州七拾弐県とわかち申候最前着岸仕候電白県も□□ 七拾弐県の内■歟にて御座候今度□□られ参□所は官州府□か申