翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 8

ページ: 8

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【右側】 所になほ広東中にても繁昌の□地のよし承候十府の内の一 府にて御座候韓退配流に逢し潮州も広東の内の一州にて 御座候よし申候広東の土地故一県と申候も甚繁昌の所に相見申候 広東は大河を引請川口も拾弐所の津口御座候て諸方への通り 船夥しく家族ふねに居住仕渡世仕候も多御座候今度川筋一 通り罷下り候道も凡百弐拾里か三拾里も御座候様覚申候川幅 広キ所は五六拾里も御座候様相見申候夫故川内にも賊船多常に 国家ゟ賊船をとらへ申船川まて通り申候是ヲ呼船と申候広東は 諸事の自由よろ敷渡世の致よき国のよし申候福州泉州 漳州此所の人多く居住仕候よし申候暖国にて冬も雪ふり申候 事はまれにてつもり申儀抔は曽て御座なく候由申候繻子純 子も此国のを上と仕候所々に皆□居申候町中にも川を堀り通シ 【左側】 小船にて用を便し申候通り筋所々に□人足輿すへて居申候を雇□ の諸人価を出し乗り申候体見へ申候町筋の門に法度の様成儀 を紙に書張付諸人看見仕候様致たる儀御座候日本にての□ 高札の様に相見申候年比四五歳童歌をうたひ年長の者付そい 月琴と申物を其歌に和し人家を廻り申候諸人聞て仕廻申候は 銀子を遣シ申候惣体広東は遊女なとも禁制にて御座候由申候鬼 □と申者を広東にて見申候処全体の形にて茶色にして俗に 黒坊と申栗毛のことく髪ちゝみ力ラは人に勝候よし此者の□ 国を烏鬼(ウキ)国と名付男女共にすへて色黒キ髪みしかくいたし余国 ゟ其国に商売に参り候得は子を売成物に変り候由承候広東銀遣も 秤にて軽キ重キを改メ壱分ゟ銀の形□は丸く中くほ□仕□□七八 匁の重サも御座候少ノ用は銀を切出して□自由に遣申候少も