翻刻
【右丁】
やき目を付小口切にす
[三]紫菜巻(のりまき)いも 完(まる)にてむし皮(かは)を去(さ)り銅篩(かなすいのふ)にて
《割書:みそのかたごし|のごとく》濾(こ)し紫菜苔(あさくさのり)を展(のべ)その上へ厚(あつ)さ
一 分位(ぶくらい)にむらなく延(のば)し小口より巻て切なり
[四]昆布巻(こんぶまき)いも 生にて擦(おろ)し麺(うとん)のこ少しはかり合せ
棒(ぼう)のごとくとりて上を極上の青昆布(あをこんふ)にて巻き
其上を竹籜(たけのかは)にて包(つゝ)み糸(いと)にて括(くゝ)り蒸(むす)なり
【左丁】
[五]板家氷霰(いたやのあられ)いも 生(なま)にて厚(あつ)さ一 分(ぶ)程(ほど)に小口よりきり
【円筒の図】此如き銅(あかゝね)にて作(つくり)たる打 抜(ぬき)の道具(とうく)にて押(おし)
切り丸き容(かたち)にとりて焙炉(ほいろ)に掛(かけ)て菓子(くわし)に用ゆ
[六]御手洗(みたらし)いも 生にて擦(おろ)し麺粉(うとんこ)少し入れ金柑(きんかん)の
大さに取て蒸(むし)あげ青竹の串(くし)に五つ宛(づゝ)さし砂糖(さとう)
豆油(せうゆ)つけやきにする
[七]茶巾(ちやきん)いも 蒸熟(むしあけ)て馬尾篩(すいのふ)にて濾(こ)し[十八]好(このみ)次(し)
第(たい)色(いろ)付 布帛(ぬのきれ)にて程(ほと)を究(きわ)め裹(つゝみ)て捻(ねぢ)る