翻刻
【右丁】
小口切にす
[十二]切鮓(きりすし)いも 生(なま)にて方(かく)にきり夫(それを)竪(たて)に分半(ぶんなか)ほどの
厚(あつ)さに片(へぎ)ざつと湯烹(ゆに)し鮓桶(すしおけ)に竹籜(たけのかは)をしき
右のいもをひしとならべ○常(つね)の鮓(すし)の如(ごと)く飯(めし)に
加料(かやく)好(このみ)次第(しだい)交(まぜ)あわせいもの上へ三四分 位(ぐらい)にならべ
置(おき)またいもを一 遍(へん)置(おき)又 飯(めし)いもと幾重(いくへ)もしき
て竹 籜(かは)にておさへ圧(おし)を掛(かけ)鮓(すし)のよふに切て大 鉢(ばち)
に盛(も)るなり
【左丁】
[十三]腐衣巻(ゆはまき)いも [六十四]蒸(むし)いも馬尾篩(すいのふ)濾(こ)しにして平(ひら)
腐衣(ゆば)水(みつ)に浸置(ひたしおき)板(いた)にのばしいもを一分(いちぶ)ぼと【ママ】の
厚(あつ)さに付巻(つけまき)て小口切 製(こしらへ)[三]紫菜巻(のりまき)いもに同し
いろ付(かけ)好(このみ)次第(しだい)[十八]にしるす
[十四]鶯(け)【罌】粟纏(しふり)いも 生(なま)にて擦(おろ)し蒸(む)して円(まろ)く取(とり)罌粟(けし)に
て纏(まぶ)す○紅染(べにそめ)の罌粟(けし)を用(もち)ひてよし
[十五]まくりいも 生(なま)にて擦(おろ)し麺粉(うどんのこ)少(すこ)し交(ませ)蒸(むし)打展(うちのば)し
未噌(みそ)をよく擂(すり)其上(そのうへ)へ一 分(ぶ)程(ほど)敷(しき)て小口より巻(まき)て