翻刻
【右丁】
[廿三]醢掛(もろみかけ)いも 生(なま)にて小骰(こざい)に切/醢(もろみ)をするば雷盆(すりばち)にてよく
擂(すり)いもをかけて出すなり
[廿四]水玉(みづだま)いも 生にて渦(うづ)にむき剥(むき)どめを其儘(そのまゝ)置(おき)旧(もと)
の如く緊(しか)と巻(まき)小口より分半(ふんなか)ほどづゝに切/麻油(あぶら)よ
く烹(にへ)たゝせ煠(あけ)る【渦巻】此如(このごと)く玲瓏(すきとおり)たるよふになる也
[廿五]錦(にしき)いも [六十六]藷精(いものじん)石蜜末(こほりおろし)入/溲(こね)て打展(うちのば)し色をつけ
焙炉(ほいろ)にかける切(きり)よふ好次第(このみしだい)
【左丁】
[廿六]鳥肉賽(とりもどき)いも 生(なま)にて擦(おろ)し蜀黍末(とうきびのこ)を少し交合せ
竹籜(たけのかは)に五六/部(ぶ)程(ほど)に付て片々(ひら〳〵)と切少し油にて
煠(あげ)る調味(てうみ)好(このみ)次第
[廿七]小鳥賽(ことりもどき)いも 生にて擦(おろ)し榧實(かや)の皮(かは)仁(み)ともに碎(たゝき)
交(まぜ)小鳥(ことり)の肉(み)の碎(たゝき)ほどにとりて麻子(をのみ)二三/粒(つぶ)入油
にて煠(あげ)る調味(てうみ)好(このみ)にしたがふ
[廿八]取合(とりあわせ)いも 生(なま)にて擦(おろ)し青色(あをいろ)黄(き)色/黒(くろ)色の三色を