翻刻
【右丁】
しいもに砂糖(さとう)入たるを餡(あん)にして饅頭(まんぢう)のとおり
にこしらへ焙炉(ほいろ)にかけるよくかわきたるを蒸(むす)なり
[卅五]水引(みづひき)いも 生(なま)にて竪(たて)に片(へぎ)て細(ほそ)く切中をくゝりて
焙炉(ほいろ)にかけるなり手ぎは第一なり
[卅六]菜花(なたね)いも [七十五]焼(やき)いもを馬尾篩(すいのふ)こしにして鬱(う)【注】
金末(こんのこ)少し入/交(ませ)合せ又/濾(こ)し浸(ひた)しもの抔のうへに
はら〳〵と撒(ふり)ていだす
【左丁】
[卅七]煮鶏卵様(にぬきなり)いも むしいも馬尾篩濾(すいのふこ)しにして鬱(う)【注】
金(こん)の粉(こ)にて染(そめ)鶏卵(たまご)の黄子(きみ)の大さにまるめ○藷(いもの)【の衍】
の精(じん)稀葛(うすくづ)のごとく烹(た)きて藷(いも)の精(じん)の粉(こ)を堅(かた)く
溲(こね)上をまきて蒸(むし)小口切
[卅八]小倉埜(おくらの)いも 焼(やき)いも馬尾篩濾(すいのふこ)しにして大納言(だいなごん)
赤小豆/烹(に)て入/石蜜末(こおりおろし)にて仕立(したて)る中は[六十六]/藷精(いものじん)
に石蜜末合せ烹(に)て製(せい)す
[卅九]藕根射込(はすいこみ)いも 藕根(はす)長(なが)さ二寸ほどにきりよく
【注 「爵」から「ノ」が欠けた字は、「欝(鬱)」の誤字ヵ】