翻刻
【右丁】
焼(やき)ていたす
[六十] いも酎(さけ) [六十六]藷精(いものじん)を寒中(かんちう)に制(せい)する時(とき)頭汁(いちばんしる)をのけ
おき銅鍋(なべ)にて烹(に)かへし火酒(しやうちう)少し合せは銘酒(めいしゆ)の
ごとくなる也 下戸(げこ)の人/賞翫(しやうくはん)すべし
[六十一]白雪糕(はくせつこう)いも [六十六]藷精(いものじん)に 寒曝(かんさらし)の糯粉(こ) 石蜜末(こほりおろし)
合せ 肉桂(につけい)末 丁子(てうじ)末少しばかり加(くは)へ葛水(くづみづ)に
て溲(こね)蒸(むし)て白雪糕(はくせつこう)のごとくきり日(ひ)に乾(ほし)て用(もち)ゆ
【左丁】
[六十二]寒製(かんせい)いも巻(まき) 蒸(むし)いも馬尾篩濾(すいのうこ)し[十八]色(いろ)を三色
か五色につけ棒(ぼう)のごとく取[五十]水繊(すいせん)にて巻(まき)小口切
[六十三]三種取合(みしなとりあわせ)いも いも 栗子(くり) 茨菰(くわい) 三色/等分(とうぶん)
おろし蒸熟(むしあけ)てよろしくとり調味(りやうり)好(すき)しだい
尋常品
[六十四]蒸(むし)いも 體(そのまゝ)よくあらひ塩湯(しほゆ)にてむす也○《振り仮名:湖|う□》を
くみて蒸湯(むしゆ)に用ゆるも甚だよし塩(しほ)のかげんも
是(これ)になぞらへ知(し)るべし