翻刻
【右丁】
ほどにきり油にてあげ蓋茶甌(ふたぢやわん)に入/生豆油(きせうゆ)かけ
おろし蘿蔔(だいこん)上おきにていだす又/山葵(わさび)みその
敷(しき)みそもよろし
[九十六]砂糖(さとう)いも [六十六]藷精(いものじん)を絹篩(きぬぶるい)にてふるい石蜜未(みほりおろし)
等分(とうぶん)にあわせ杉箱(すぎばこ)に布(ぬの)をしき蒸(むす)なりかたちは
《振り仮名:崎陽|ながさき》の玉露糕(ぎよくろこう)のごとくにすべし
[九十七]新制田楽(しんせいでんがく)いも [百十三]田(でん)がくいもの条下(ところ)にみへたり
【左丁】
[九十八]洗(あらい)いも 生にて竹制(たけさいく)の莱菔擦(だいこんおろし)にてをろしみづ
にて幾遍(なんべん)もさらし《振り仮名:鯰|なます》にても斟羹(しる)にても遣(つか)ふ
あぢ変(へん)じておもしろき調味なり
[九十九]打込(うちこみ)いも 生にてをろし石砂糖(こほりさとう)とまぜ合せ竹(たけ)
のつゝの中へ小口を緊(しか)とくゝりむして竹をわり
中のみをいだし果子(くはし)につかふ
薯蕷汁(とろゝじる)いも
[百] 薯蕷汁(やまのいもしる)いも 生にて擦(おろ)し薯蕷(やまのいも)と等分(とうぶん)にすり
まぜ未曽汁(みそしる)をよくたきて冷(さま)し置(おき)これにて展(のばし)