翻刻
【右丁】
遣(つか)ふなり青苔(あおのり)末をあとより入る
[百一] 黎明(あけぼの)いも [六十六]藷精を[八十八]斤食(へいしん)いものごとくこし
らへ一寸二三部【注】にまるく切(きり)餡(あん)を入/両方(りやうほう)よりあ
わせ鏊子(やきなべ)にて白焼(しらやき)にする
[百二]いも柚餅子(ゆひし) 蒸いも百目 粳米粉(うるこめのこ)五十匁 未曽(みそ)
廾目 砂糖(さとう)三十目 榧実(かや)皮(かは)をとり丸(まる)なから堅(たつ)に
なるよふに入よくこね合せ長(たけ)三寸五部ほと厚(あつ)
さ四分にかため蒸熟(むしあげ)陰乾(かげぼし)にして小口より切
【左丁】
[百三]雪花菜(きらず)いも [六十六]藷精(いもじん)を製(こしらゆる)時(とき)の滓(かす)なり油少し
鍋に煎(いり)つけ豆油(せうゆ)少しさし麻子(おのみ)陳皮末(ちんひのこ) 黒胡(くろご)
麻(ま) 生姜(しやうが)骰(さい)とひとつにいれよくまぜ合す
△右のことく制(こしらへ)《振り仮名:■苔|のり》か匾腐または青昆布(あおこんぶ)に巻(まき)
て小口切にしたるを巻(まき)雪花菜(きらず)いもといふ
△[八十八]斤食(べいしん)いものごとく藷の精を打展(うちのば)し右の
雪花菜(きらず)いもを包(つゝ)み油あけにしたるをいもの
丸裹煠(まるつゝみあげ)といふ
【注 5、10行目の「部」は「分」の意で使用か。】