翻刻
[百十] 白羊羹(しろよふかん)いも 右よふかんいもの所に出たり
[百十一]パスいも 栗子(くり) 木耳(きくらけ) 茨菰(くわい) 鳥肉(とり) 鮮肉(きりみ)
麩(ふ) 金栮(きんこ) 皮牛蒡(かはごぼう) 味(あぢ)つけ達矢汁(だししる)よきか
げんにし茶甌(ちやわん)にいれ○[六十六]藷精 水(みづ)にてこね
打展(うちのば)しちやわんの丸(まる)さにきり是(これ)にてふたを
してぢきに火(ひ)にかけ焼(やく)
[百十二]月日(つきひ)いも大(おほ)きなるいもを生(なま)にて皮(かは)を剥(むき)小口
よりうすくへぎ丼鉢(どんぶりばち)に熱湯(にへゆ)をいれ其中へ浸(ひた)し
しばらくしてとり出し砂糖(さとう)味曽(みそ)をいれ編笠(あみがさ)
形(なり)に折(おる)なり又(また)梅味噌(むめみそ)を入るもよし
絶品
[百十三]田楽(でんがく)いも 生(なま)にて擦(おろ)し薄板(うすいた)の筥(はこ)に入(い)れ筥(はこ)倶(とも)に
蒸熟(むしあげ)切(きり)て串(くし)にさしそのまゝ味曽(みそ)をつけすこし
火にかけて焼(やき)てよし○味曽は木(き)の芽(め)醤(みそ) 山椒(さんせう)
醤(みそ) 山葵(わさび)味曽なと好みによるべし