翻刻
△噄素(しやうじん)には鶏卵(たまご)をやまのいもにかへてよし
[百十八]たぬき斟羹(じる) 生(なま)にてをろしつまみとり油にて
あげ牛蒡(ごぼう)削(さゝがき)入て醤汁(みそしる)にする也 擂山椒(すりさんせう)おく
[百十九]いもとし 豆腐(とうふ) 生麩(なまぶ) 仏掌蕷(つくねいも) 三色すり
盆(ばち)にてよく擂(すり)○藷(いも)生にて擦(おろ)し汁(しる)を絞(しぼ)りとり
滓(かす)をもちひす其汁にて右の三色を斛(とき)玉子(たまご)の
代(かはり)に用(もち)ひて茶甌(ちやわん)むしなべ焼(やき)を制(こしらへ)加料(かやく)好(このみ)次第(しだい)
噄素(しやうじん)の茶(ちや)わんむし是(これ)を方(ほう)とす
[百廿]いも麻腐(ごまとうふ) 白胡麻(しろごま)一合白 炒(いり)にして水に浸(つけ)雷(すり)
盆(ばち)に入 手(て)にて撚(もめ)ば皮(かは)とれる也 是(これ)を水にて淘(ゆり)麁(あら)
皮(かは)を去(さり)雷盆(すりばち)にて能(よく)擂(すり)[六十六]じん五 勺(しやく)水二合入て
とき馬尾篩(すいのう)にてこし糊(のり)のことく烹(た)き重箱に
入冷し切て遣生姜みそのしき味曽などよし
濃醤(こくしやう)には盌(わん)にもりてあとより汁(しる)を盛(もる)入べし
△核桃(くるみ)を剥(むき)熱(あつ)ゆに浸(つれ)皮(かは)を取(とり)よく擂(すり)て右の白(しろ)
胡麻(ごま)のかわりに入るを藷仕立(いもしたて)の核桃(くるみ)豆腐(とうふ)と
いふ