翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

合類日用料理抄 - 翻刻

合類日用料理抄 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

 むし糀(かうじ)にねさせ申候酒ニ入ル前に一  夜しぶ紙(かみ)にひろげ能ひやし候 一水 四斗  右の食糀(めしかうじ)を能々まぜ合つぼへ入下から  能おしつけ上迄入少中高におしつけ  入候水を入候時 食(めし)の上に榎(えのき)を置其  上から水をつき込(こみ)食のうこかぬ様にし  こみ申候つぼは平地(ひらち)ゟ七寸ほどふかく埋(うづ)み  ふたをよく仕しぶかみにて能 包(つゝみ)其上  を土にて能 埋(うづみ)申候人のありき申さぬ  屋ねの下の風の吹ぬき候所能候 寒(かん)の  中(うち)にしこみ来年六月の土用(とよう)の内ニ  口を明(あく)る色はひわいろの濡酒なり    ○又同方 肥後(ひご) 一上白餅米五斗一上白 粳(うる)米 五斗  右の二色 別(べつ)〳〵の桶(をけ)に入 寒(かん)の内に二  へん水にて洗(あらふ)初(はじめ)一ばんの水を捨(すて)二 返(へん)  めの水ヲ其 侭(まゝ)七日置八日めにつねのごと  くむし食にする也但餅米と粳  米とこしきふたつにて別(べつ)にむし候  尤おなしむしかげんにする也 一上白 糀(かうし) 六斗 一水 六斗  但さいぜん七日つけ候水也餅米の水  三斗 粳(うる)米の水三斗右の糀(かうし)と能  合扨二色のむし食(めし)人はだニさめ候時  はんぎりの桶(をけ)に入能もみ合一夜蒸  翌(よく)【左ルビ:あくる】日 臼(うす)にてつき申候つきかげんはむし  食の半分過つぶれ申候程につき申候七日