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むし糀(かうじ)にねさせ申候酒ニ入ル前に一
夜しぶ紙(かみ)にひろげ能ひやし候
一水 四斗
右の食糀(めしかうじ)を能々まぜ合つぼへ入下から
能おしつけ上迄入少中高におしつけ
入候水を入候時 食(めし)の上に榎(えのき)を置其
上から水をつき込(こみ)食のうこかぬ様にし
こみ申候つぼは平地(ひらち)ゟ七寸ほどふかく埋(うづ)み
ふたをよく仕しぶかみにて能 包(つゝみ)其上
を土にて能 埋(うづみ)申候人のありき申さぬ
屋ねの下の風の吹ぬき候所能候 寒(かん)の
中(うち)にしこみ来年六月の土用(とよう)の内ニ
口を明(あく)る色はひわいろの濡酒なり
○又同方 肥後(ひご)
一上白餅米五斗一上白 粳(うる)米 五斗
右の二色 別(べつ)〳〵の桶(をけ)に入 寒(かん)の内に二
へん水にて洗(あらふ)初(はじめ)一ばんの水を捨(すて)二 返(へん)
めの水ヲ其 侭(まゝ)七日置八日めにつねのごと
くむし食にする也但餅米と粳
米とこしきふたつにて別(べつ)にむし候
尤おなしむしかげんにする也
一上白 糀(かうし) 六斗 一水 六斗
但さいぜん七日つけ候水也餅米の水
三斗 粳(うる)米の水三斗右の糀(かうし)と能
合扨二色のむし食(めし)人はだニさめ候時
はんぎりの桶(をけ)に入能もみ合一夜蒸
翌(よく)【左ルビ:あくる】日 臼(うす)にてつき申候つきかげんはむし
食の半分過つぶれ申候程につき申候七日