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せんじさまし候て其時糀をも四升
入又毎日二 度(ど)づゝかき候て廿一日過又中
白米壱升ヲ水七升にてかゆにたき前
のごとくさまし仕込申候其後も毎(まい)日二
度づゝかき五十日ほど過て上(あぐ)ルなり此
醤油何時も成候へ共同は六月のあつ
き時(し)分仕込てよし
○酒醤油(さけじやうゆ)の方
一 冬(ふゆ)あげ申候酒のかすを春に成リ又しぼり
候へば甘(あまみ)少出にごり申候其酒を壱斗
塩三升但はりま塩あしく紀州(きしう)塩
よし扨右の二色 鍋(なべ)入壱斗の酒八升
に成候程 煎(せん)じ其 侭(まゝ)つぼへ成共 樽(たる)へ
成共入三十日置候へは上のしやうゆニ成申候
○溜(たまり)の方
一大豆《割書:壱斗|》能むす一大麦《割書:壱斗|よくつき洗むす》
右二色合 糀(かうし)にねさせ申時小麦を炒(いり)
粉(こ)にして三升かきまぜねさせ申候能
ね申時もみ砕(くだき)日に干(ほし)さまし仕込(しこむ)
一水《割書:弐斗三升|》 一塩《割書:六升弐合|》
右塩水ざつとせんし能さまし冷(ひえ)候
時仕込申候三十日の間は一日に四 度(たび)五
度つゝ能かき申候其後は二度三度つゝ
かき候ても不_レ苦候扨六十日め程に大豆
を喰(くい)てみて大豆 和(やわらか)に成候時 赤(あか)みそ
三升 糀(かうし)四升入十五日二十日ほど置上ケ
申候右何時にても仕候へと同クは六月
暑(あつき)時分仕てよし