← 前のページ
ページ 44 / 118
次のページ →
翻刻
つき申候 塩(しほ)水を打つき申候其後 細(こまか)
にきぬぶるひにてふるふ
一 冨士(ふじ)山の芋(いも)上々上 皮(かは)を去(さり)わさびお
ろしにておろし能すり右の粉(こ)をう
どんなどのかげんほどにこね申候そは切
のごとく打申候ゆでかげんもそは切
同前 料理(りやうり)もおなじ
○薯蕷麪(じよよめん)の方
一 粳(うる)上白はたき粉(こ)にし絹(きぬ)ぶるひに
てふるひ申候扨山の芋(いも)の皮(かは)を去能
〳〵すりて右の粉(こ)をうどんのかげん
より和(やわらか)にこね申候そば切のごとく成共
切麦のごとくニ成とも切申候扨 鍋(なべ)ニ湯を
たて其内へ塩を茶(ちや)二三ぶくほど入かき
廻(まは)し右の薯蕷麪(じよよめん)を入うき上ル程
煮(に)て其 侭(まゝ)取上水へ入三 返(べん)ほど水
をかへ洗(あらい)申候あたゝめとく其後湯を
さし候尤 鍋(なべ)のふたを取候てゆで申候
先上ケ候て水に入不申候へは切レ申候 世間(せげん)
に餅米 卵(たまご)うどんのこなどまぜ申候
それは悪敷(あしいゝ)候也
○葛素麺(くづそうめん)の方
一水三合程の中ヘ葛を盃(さかづき)ニ半分ほど入
能とき鍋(なべ)へ入 弱(よは)き火の上ニかけ箸(はし)ニ
てそろ〳〵ふりたて一 沫(あは)煎(せんじ)申候へは葛(くづ)の
色かはりねばり出来申候其時あげ
人はだニさましそれをこね汁(しる)ニいた
し葛(くづ)をこね申候かげんは手の内ニ