← 前のページ
ページ 59 / 118
次のページ →
翻刻
粒(つふ)の落申分は除(のけ)申候房二 粒(つふ)三粒程
づゝ付候て漬(つけ)申候ぶどう能つき申候はゝ
十 房(ふさ)に塩壱升五合入水ひた〳〵に灰(はい)
少まぜ一夜塩をしして翌(よく)日水にて洗
上候酒古酒壱升にさたう壱斤づゝ
いかほどにても漬(つけ)申候つぼよく候
○杏子漬(あんずづけ)の方
一 杏子(あんづ)百に塩一升水一斗 灰(はい)一升右ヲ
ひとつに入一日一夜漬其しほ水にて
能 洗(あらひ)上其後もろ白酒一升さたう一斤
此二色にて右の杏子をつけつぼに入
置申候日 数(かず)廿日ほどにて能御さ候
○梅干さたう漬(づけの)方
一古酒かんなべへ入すみ火にてわかしにえ
立不申候内にさたうを入なめてみ候て
殊外(ことのほか)甘(あまき)ほどに仕候酒ねばり候はゝ酒を
加(くわ)へねはり不申候様に仕候
一 梅干(むめぼし)水にて洗(あらひ)一時程も水につけ
塩けすけを少出しつぼに入右のさ
たう酒あつき内にかけ梅干のかくるゝ
程のかげんに酒おほく入ふたをして
一夜置 翌(よく)日能候十日ほど置候へばすき
味(あぢ)出候てあしく候少つゝ切(せつ)々仕てよし
○梅干(むめぼし)の方
一梅の少色付たる壱斗に塩三升まぜ
桶へ入水をひた〳〵に入一夜置昼は
日に干(ほし)夜は右の塩水の中ヘ入置いくか
も梅の和(やはらか)にしわのより候ほど干申候