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久敷もち申候 赤(あかく)色付たる柿は久敷
もち不申候成程色青き柿(かき)をはやく取
申包置候
○茄子早(なすびはや)なりの方
一当秋なりたる茄子の木を抜(ぬき)申さず其
まゝ置こもにて能(よく)包(つゝみ)其上に又わらの
やねを拵(こしらへ)雪(ゆき)霜(しも)の気(き)をよく〳〵覆(おほ)い
置申候春へ成目を出し葉を生(しやう)して
つねのなすびの時分より一月もはやく
出来してしかも風味よく候
○白(しろ)水取様法
一今世間に白水を取に一番白水を用ゆ
大きなる誤(あやまり)也一番は油気(あぶらけ)つよくして
毒(どく)甚(はなはだ)し二番三番の水を用ひ
てよし松 茸(たけ)ごぼう大 根(こん)なすびなど
切て当(たう)分 積(つけ)置白水の事なり白水
のどくの事 時珍(じちん)が本草(ほんざう)かうもくにく
わし本草の説(せつ)を取て爰に記(き)す
△雑(さう)之類
○柚(ゆ)へしの方
一 道明寺糒(だうみやうしほしい)いかにも細(こまか)なるよし
一みそ《割書:すりて| 二いろ等(とう)分》一白さたう少入
右三色 生醤油(きじやうゆ)にて能ほどのかげんに
ねり合申候さたうの入かげんは好しだ
い柚(ゆ)の拵(こしらへ)やうはゆみそ仕ごとくふたを
切 実(み)を取内をぬる湯(ゆ)にて能 洗(あらい)すき
とふき右の合物を柚に七分め入ふた
仕むしかげんは中迄能火の通り申候