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一夜にても塩押して翌日其塩水に
て能洗ゑらを取其上一へん能水にて
洗魚を焼(やき)給てみ候て少塩 辛(から)めなるが
能候上白米の食能さまし腹(はら)へ成程 込(こみ)
申候食を挙(にぎり)腹(はら)へ入たるが能候其外の食
をば水にて一へん洗 雫(しづく)を能たらし食
を沢山に漬(つけ)申候 早(はや)ク給(たべ)候はんと存候へは
少かるめに押(をし)置候又少久敷置候にはおも
りをつよく置候 盖(ふた)の上に塩水をため
取出候時塩水をあけ仕舞(しまい)申時又塩
水をため置候
○白 魚(うを)の鮨(すし)
一白魚一日一夜塩を仕候但押かけ不申候右の
塩水にて洗 雫(しづく)を能たらし上白の米 常(つね)
よりこわめの食に仕白魚と食ともみ交(まぜ)
桶に入 重(おもし)成程 強(つよく)置候此 鮨(すし)久敷は持不申候
○鰻(うなぎ)の鮨
一 鰻(うなぎ)能洗雫をたらし三ツ四ツほとに短(みじか)ク
切一夜酒に塩を喰(くい)塩より辛(から)めにまぜ
是にひたし翌(よく)日食に塩をくい塩に
まぜ常のことく漬おしは中 位(くらゐ)にかけ申候
○江州(ごうしう)鮒(ふな)の鮨
一 寒(かん)の内ニ漬申候ゑらを取ゑらゟ 膓(はらわた)をぬき
頭(かしら)を打ひしき折敷(おしき)に塩を沢山(たくさん)にため
両方ゟ鮒を塩の上へおし付塩付候ほ
とつけ鮨に漬申候黒米をこわめしに
仕能さまし喰(くい)塩に塩をまぜ食沢山
に漬申候 初(はじめ)成程おしつよく置廿日程