← 前のページ
ページ 80 / 118
次のページ →
翻刻
の食に塩ともかき合漬申候おしは常の
鮨(すし)ゟかろめに仕候冬は十二三日春は七日夏は
五日ほどにて能候
〇鯛(たい)の鮨(すし)
一塩《割書:二升|》水《割書:一升|》合三升を弐升に煎(せんし)減(へらし)よくさます
一 鯛(たい)三枚におろし右の塩水の中へ入おし
を置二日過三日めに黒米壱升 食(めし)にたき
扨 粕(かす)壱升を合右の鯛すれ合不申候様に
漬申候但塩引鮭も塩能おし右の通
つけ申候
△塩積(しをづけ)の類
〇鮭(さけ)の黒(くろ)漬(づけ)仙台流(せんだいりう)
一鮭を三枚におろし二ツ三ツに切候ても
其 侭(まゝ)にても五日程塩 押(をし)して其後
黒米をむし米壱升に糀(かうし)二升入もみ合
せ食一へん鮭一 返(へん)置其上へ薄霜(うすしも)の
かげんに塩をふり食を沢山(たくさん)に入漬申候
おしは常(つね)の鮨よりは重ク置候 翌(よく)年迄
も持申候春の末(すへ)夏秋の時分右のごと
く当座(たうざ)に鮨に直し遣申候鮨につ
け申時塩からく候へは塩出し申候
〇奥州(をうしう)子籠(こゝもり)
一 新敷(あたらしき)鮭 腹(はら)を破(わり)能洗 内外(うちそと)へ塩を能々い
たし扨こもに包(つゝみ)七日置候又 子(こ)にも塩
多致しこもに笹葉(さゝば)を敷候是も
七日過八日めに取出し鮭も子も水ニ
て能洗 腹(はら)へ一はい子を詰(つめ)申候其後うす
身の所を針(はり)にて縫(ぬい)七日風をひかせ又