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一田作より小キ鰯能候 尾先(をさき)持 逆(さかしま)にしごき
候へばうろこ腸(わた)頭(かしら)迄とれ申候それを能々
洗からし酢(す)に塩をまぜあへ申候
〇あへて久敷 不(そん)_レ損(せざる)膾
一何 魚(うを)成とも塩と酢(す)と計にてあへ其 酢(す)
に其 侭(まま)浸(ひた)し置候へは半日過ても不(ず)_レ
苦(くるしから)候出しさまに酢(す)をひた〳〵ゟ 少(すくな)めに
すて酒を沢山(たくさんに)さし時により水を加(くは)
へてもよし又 酢(す)の中ゟ魚をとり出し
酒計にてあへ候ても能候
△指身(さしみ)の類
〇鰹(かつほ)の指身
一 鰹(かつほ)常(つね)のごとく湯(ゆ)をかけて成とも又其
侭成共作り古酒(こしゆ)に塩をいかにも少 加(くは)へ作(つく)
たる魚にかけ一時も置取出し盛(もり)申候
又右のことく酒に積(つけ)置候へは二日ほども魚(うを)
さがり不申候
〇鮎(あゆ)の差身(さしみ)
一壱寸二寸三寸の鮎を頭(かしら)を取三枚におろ
し中うちを捨(すて)ずに塩(しほ)を少入それに
て洗 蓼酢(たです)みそかからし酢みそにて
よし三枚におろしさまに尾(を)のかたを
切はなさずに中うちを取てよし
〇鯉(こひ)の水作
一子のなき鯉をいかにも薄(うす)ク作リ井置(くみたての)水
に塩を少入二三 返(へん)も洗(あらひ)鯉の身はぜ
申ほど洗水けをしぼり身のちゞみ申
やうにいたしいり酒に酢(す)を加(くは)へ候ても