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からし酢にても能候
○生海鼠細作(なまこほそづくり)
一なまこ二ツ三ツにへぎ成程 細(ほそく)作(つくり)煎(いり)酒にて
あへ其いり酒を捨(すて)又前のいり酒をかけ
今一へんあへ候へはさらりと成候わさび
を入花 鰹(かつほ)を上(うへ)置に仕候但ぬる湯に
てさつと洗候へばねばりとれさらりと成よく候
○こだゝみ
一 常(つね)世 間(けん)に仕ごとく也されども鯛(たい)の中うち
をこげ不申候様に遠(とを)火にあぶり上の
はう色になり候時分ほねに付たる身を
竹 箸(ばし)にてむしり細(こまか)に刻(きざみ)すり鉢(ばち)に
て能すり是を加(くはへ)候へは猶以ふうみよし
△蒲鉾(かまぼこ)の類
○蒲鉾(かまぼこ)
一酒にても出(だ)しにてもまぜ候事あし
く候ゆる〳〵と仕度は水にてのべ申候
前かたに塩を入すり置申事もあしく候
かき鯛(だい)のことく仕置 焼(やき)候時能すり塩
をまぜ其 侭(まゝ)焼(やき)申候かまほこやき候てほ
ろ〳〵といたし申候は塩を交(まぜ)て置故也
○烏賊蒲鉾(いかかまほこ)
一 鯛(たい)能すりて烏賊(いか)角(つの)かけて成ほど薄(うすく)
へぎ能すりて二色 等分(とうぶん)山のいも十
分一入取 湯(ゆ)にてのべいり酒少 加(くわ)へ板の方
より成程よく焼(やき)申候上々迄火廻り候へは
其侭も能候上へ火廻り不申候へは上の
方ゟ焼申候さめ申さぬ内用て能候