翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

腹内窺機関 2巻 - 翻刻

腹内窺機関 2巻 - ページ 9

ページ: 9

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ちくあんは病人のねるを見てわれらも 夕部【ゆうべ】のびやうにんにてすこしもふせり ませぬゆへだんなのおそばでおせう ばんにひとねいりいたしませうといへば ないぎかそんならおまくらをあげませう といふになにさ〳〵おこゝろづかひ御むよう ぼうずのことなればいつかたへまゐつてもとかく まくらにことをかきますれはくゝりまくらを ぢさんいたしましたとふところよりかの くまのごんげんよりさづかりしまくらをとり いだしそばへころりとねたりしがげにしん とくのしるしにやぜんごもしらずねいりける ゆめのうちにむかふよりだいの男大口を あいてひやうばん〳〵大酒くだりはらの からくりこれより入つてごらうじろ 代はおもどり〳〵といふに 竹あんこれを見てさて こそむかしもろこしの ひちやうぼうといふ人 ちいさきつぼのうちに 入りて天地の大がら くりを▲ ▲ しかけて おきしといふことじやが このをとこもそのひちやうぼうの たぐひならんとちかくすゝめばかの男は大ごゑ あげだいがかはればせんしやくのわづらひあるひは さしこみくだりはらこしのひきつりせんきの つりいと百ひろみちのめい しよきうせきこうもんの ぬけあなおめとまりますれば へがとぼつてまゐると口にまか せてしやべるにぞちくあんは えたりかしこしこしとしりひつからげはをりわきざし とりすてゝぬつとはいればはぐきのつゝみのんどのせきを うちこへて右は気道左りは食道(じきどう)しよくどうのほうを ゆくにしかじとあゆみゆきはいひゐいの中へさしかゝれば ぬまやらかはやらどろたぼうよう〳〵とたどりつきて[次へ] 【右丁下】 〽こゝは なんと いふ ところ であらふ