翻刻
その中にて或は同し流の家にして彼は亡ひぬれともこれは
存せるをは存せるにつけて本集の中にのす是一家の事あひ
わかれなは見るにたよりあしからぬと思へは也たゝその煩なきをは
例にまかせて附録に入ぬ○又あるひは世継なく或は
故ありて家絶ぬれ共別の儀をもて其ゆかりの人して彼
家をつかせられしありこれらはひたすらに家絶ぬといふ
へからすされとも録万石にみてさるをは附録に入れぬ此
譜は万石より上つかたをもて伝つくれるか故なり○又始封の
後家ほろひぬれともふたゝひ家起りて録万石より上つ
かたなるをはもとのまゝに本集のうちにのせぬ
一凡此譜諸家を序する事当代の御子孫より始めて
御同姓の家に至り其次は御外戚の家其次は譜代の
御家人をしるして諸家の人々に及ひぬ家よりして国
国よりして天下に至る事はその次第なれはなり
その封の大小其位の高卑を論せさる事はいさゝかおもふ所なき
にしもあらす見ん人あやしむ事なかるへし
一凡伝ことの始に系図つくりてのせし事は其家のよつて
出る所をも又わかる所をもしりその家々の世数をもかそへ
見んに便ならん事を思へは也されと夫も始封の人より
上つかたの或は嫡流あるひは庶流こと〳〵くにしるさすたゝ
其家の系統をのみしるす始封の人より後をはしるしぬ
事繁けれは見るに便よからされは也
系図は新撰姓氏録皇胤紹運録新編纂図源平系図藤原系図
寛永系図等を初ておよそ諸家の系図をもとめ伝て国史部類諸家の
伝記等合考てしるすされと世に公に行るゝ事にもあやまれる所
も多より某か伝へみし所の書文字かならす伝写のあやまり多
かりなんいはんやいまたもとめて得さるところ二十余家に及へり
中にも今は絶たる家の事猶しられすこれらはたゝ聞し所
あら〳〵しるして其数にみつるのみ也深く我見聞の博から
さる事をはち思ひぬよくしりなん人のあらためたゝさん事を