伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(一) - 翻刻

藩翰譜(一) - ページ 40

ページ: 40

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【右帖】 御気色もなくて使を返されたり明る正月廿一日に下総守 勝雅また関白の御使となつて参る御物語の序に 殿は久しう都の方は御覧せぬ候今は都のやうす むかしには事かはつて侍れは且は御心をも慰られんか ため且は秀吉秀康御父子にも御対面のため 御上洛あるべうもや候と申けれは家康今秀吉に 対面して何事をかかたらふへき且かの父の関白殿の為 にも参会に及ふへからすまして其公達に於てをや 家康信長の御時都にのほりて見つへき所をは皆 みつ都恋しう思ふ所なし鷹を臂にし狗 【左帖】 ひかせ野くれ里くれ狩くらす何事の慰か此なくさみに かふべきかれにつき是につきて都に登らんとも覚えず たゞし秀吉みずから当時朝の御覚之世のなびき したがふをたのみて家康をも門下に伺候させんする などおもつて上洛を催されんには 汝只真直に 申せ家康又思ふ事ありと仰られしかは勝雅大に恐れて 秀吉いかてさる事を思ひたまふへき是は只勝雅が 存ずる処を申たるにて候とて頓て御いとま申て 罷帰る秀吉此よしを聞たまひとやせんかくや すべきとあんじわつらひきふと案し出して