伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(一) - 翻刻

藩翰譜(一) - ページ 43

ページ: 43

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【右帖】 らるへきよし仰遣さる御家人等もあへす鞭鐙を 合て馳参る大番の侍六番かその内二番は既に御供に 参る残る所の四番をも皆参らせらるへきと有しをは 守殿留おかれて御運かたふかせたまはんにはたとへ何 百万騎を参らすともかなはせたまふへからすもし 御大事あらんにはかくこそ仕へけれと思ひて大番の 侍をは参らせぬそとて御勢配のやうを一人々にかきしるし 伊奈にたまひて返されたり 徳川殿あつはれ三河守は 父には生れ勝りけりと御感浅からす明年の秋徳川殿 奥の景勝中納言御誅伐の時に上方の早馬来て大坂の 【左帖】 兵起りぬと申す御方の大名小名小山の御陣にあつまつて 軍評定すまつ此処より引返して上方に向はせ給ふへきに 議定す徳川殿本多佐渡守正信を召れ家康西に向はん 時景勝やかて跡を追ふて攻上るかさらすは又関東にや 乱れいらん誰か此所に残りとゝまつて軍をはすへきと 仰らる正信誰とか更に申へき守殿にしく事やあるへきと 申さらはめせとて召守殿御参り有るに正信むかへ参らせて いかに殿天下の安危はけふに決し給ひぬ能心して物申 させたまへと申て御跡にしたかつて御前に参る徳川殿 東西の軍の事御物語あつて後おこと我為に此処に