翻刻
《割書:万暦は。明の十三代神宗の年号。その三十一年は。|本朝後陽成院。慶長八年。神祖征夷大将軍》
《割書:に任せられ給ふ|としなり》その使還り奏していわく。琉
球かならす倭のためにくたかるへし。日本
の人にはかり利刃をさしはこみて其
市に出入せりと申す。いく程なく。同き
三十七年。王寧薩摩州のために
捕はれ申し。同き四十年。王寧使して
進貢し。帰国の事を申。また日本の
ために市を通せん事を望請ふ。《割書:万暦|三十》
《割書:七年は。本朝慶長十四年なり。此年五月|島津彼国王をとりこにして来り。国にとゝむ》
《割書:る事三年にして。これをかへす。慶長十七年|本朝のために。楽市の事を大明福建の》
《割書:軍門に申せし|ことありき。》