翻刻
【右丁】
【高札】開帳
【編み笠の人】仁
ならびにちとり丸を
うはいとり
こく
ゑん
なせしと
あくじ
千りの
その
とり
さた
今
こゝで
あひしを
さい
はひ
お身
に
なは
かけ
やかた
へ
ひき
それを
ひとつの
こうとして
きさんの
ねがひと
思へ
ども
▲
▲
そ
りや
あし
がる
ふぜ
いの
する
こと
【左丁】
此仁内は
まことの
ぶし
しゆ人の
目をぬく
のみならず
こゝら
あたりを
うろついて
ひらうた
うはさを
かたりのてだて二百両に
目をかけるにんひにん
ことばかはすもけがらはしいと
そでをはらつて立さるを
あく五郎たまりかね刀の
つかに手をかけてぬきかくるこほりのやいば
ふしぎやそらにむらがるちどり〽さては
たしかにちどり丸といはれてきのつく
あく五郎刀をさやにおもてをやはらげ
むねんをこらへ此ばはそのまゝ立さりけり
○かくて仁内もわがやへ立かへらんと
あをやぎばしをとほりかゝり見れば
男の身なげのやうすもしや二百両の
かねゆへかとおびをとらへてひきとゞめ
やうすをきけば正じき正作くせものに
いであひ立のく道にてとりおとせし
二百両よんところないわけある金
せつはつまつて此ありさまと
きいて仁内さてはとおもひ
わりふもあひしさいふと
いんばん金のたか「次へつゞく」【矩形で囲む】
【橋の上の男】正