翻刻!江戸の医療と養生

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八ツ目鱣因縁物語 3巻 - 翻刻

八ツ目鱣因縁物語 3巻 - ページ 11

ページ: 11

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【欄外】   八ッ目 【右丁】 おとしては 此人にうたがひなし とかねをかへしあたへければ 正じき正作おしいたゞき まことにあなたは命のおや 今此金子てにいらねばとても いきてはゐられぬ此身だん〳〵 ふかいわけのある金もとへもどるは あなたのおかげせめておれいにまゐりたし おやどはいづくおなはなんとゝとひければ 仁内につことうちわらひれはゞ うけたいとて金はかへさぬ見らるゝ とほりのやせらうにんされども心まで らうにんはいたし申さぬなに事にも おまへのうんがつよいさて〳〵 あやうき事かなと所も名をも あかしていはず金をわたしていへぢの かたへわかれけり正じき正作は仁内が かげ見おくりてふしおがみ〳〵 わがための神仏とも命のおやとも ごおんはわすれぬかたじけないとつゝみを せおひさいふをゑりにいそ〳〵よろこび とまりをいそぎて立さりけり ○さるほどによこしまあく五郎は 仁内にわかれいちみのものをかたらひで そのよ仁内がいへにしのびいり二百両を 【中央】 ○此所 やみ しあい おの〳〵 むごんにて ことば がき なし 【黒い着物】悪 【縞の着物】仁 【左丁】 うばひ とらんと よふけて かどに しの び より 戸を こぢはなし 内に入しに このよ 仁内が せがれ 孝 太郎 むす め みさ ほは 村おさ かたへ ひまち の てつだいに よばれて をりあはさず おいの善作ふうふ つまのをり江とも〴〵 に ぬす人ありとたちさはぐ ともしびきへてしんのやみ▲ ▲そのありさまは こゝにゑがきし づのごと し 【右下】 ○仁内が つまをり江 めいの 小いそと あいうち する 【女】を 【女】小 【男】兵