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【欄外】
八ッ目
【右丁】
おとしては
此人にうたがひなし
とかねをかへしあたへければ
正じき正作おしいたゞき
まことにあなたは命のおや
今此金子てにいらねばとても
いきてはゐられぬ此身だん〳〵
ふかいわけのある金もとへもどるは
あなたのおかげせめておれいにまゐりたし
おやどはいづくおなはなんとゝとひければ
仁内につことうちわらひれはゞ
うけたいとて金はかへさぬ見らるゝ
とほりのやせらうにんされども心まで
らうにんはいたし申さぬなに事にも
おまへのうんがつよいさて〳〵
あやうき事かなと所も名をも
あかしていはず金をわたしていへぢの
かたへわかれけり正じき正作は仁内が
かげ見おくりてふしおがみ〳〵
わがための神仏とも命のおやとも
ごおんはわすれぬかたじけないとつゝみを
せおひさいふをゑりにいそ〳〵よろこび
とまりをいそぎて立さりけり
○さるほどによこしまあく五郎は
仁内にわかれいちみのものをかたらひで
そのよ仁内がいへにしのびいり二百両を
【中央】
○此所
やみ
しあい
おの〳〵
むごんにて
ことば
がき
なし
【黒い着物】悪
【縞の着物】仁
【左丁】
うばひ
とらんと
よふけて
かどに
しの
び
より
戸を
こぢはなし
内に入しに
このよ
仁内が
せがれ
孝
太郎
むす
め
みさ
ほは
村おさ
かたへ
ひまち
の
てつだいに
よばれて
をりあはさず
おいの善作ふうふ
つまのをり江とも〴〵 に
ぬす人ありとたちさはぐ
ともしびきへてしんのやみ▲
▲そのありさまは
こゝにゑがきし
づのごと
し
【右下】
○仁内が
つまをり江
めいの
小いそと
あいうち
する
【女】を
【女】小
【男】兵